最近よく聞く「タイパ」について書こうと思います。
この言葉にも私は結構思うことがありまして・・・。
タイパとは
タイパとは「タイム・パフォーマンス」の略語であり、
最近の若い世代を中心に重要視されるようになった考え方です。私も最近この言葉を知りました。
言葉自体は Time と Performance で英語ですが、
おそらくこのような言葉は英語には無いのかなと思いますので和製英語(要するに日本語)ですね。
意味に関しては言葉どおり時間の効率を求める考え方ですね。
あるものに費やす時間に対して得られる効果の度合いとかでしょうか。
例:録画していたドラマを2倍速で見たので半分の時間で済んだ
上記の場合はタイパが良いですね。私はタイパとか日常生活では使いませんが・・・
この言葉の意味に関しては昔から結構ある内容、考え方ですね。例として、
例:速読法をマスターしたから以前の2倍速く本を読めるようになった
が私が思う結構昔からあるタイパの一例ですね。
タイパによる効率化
タイパとは要するに物事を短時間で終わらせて時間を節約することでしょうかね。
タイパのよく聞く例が、
■その1
大学生などがオンライン講義を録画したものを〇倍速で見る。 例えば1.3倍速で見る等ですね。
今の情報化社会に慣れている大学生でも、
2倍速はさすがにきつそうなのでやっている人はいなさそうですが・・・
■その2
ドラマや映画などを〇倍速で見る。こちらは2倍速とかでしょうかね。結果がわかればいいので。
上記は早送りのことですね。
■その3
ゲームの不明点や攻略を、あらかじめGoogleさんに問い合わせて答えを得てからゲームを進める
考える時間を使わずに最短で攻略したり、無駄な作業を省いて効率化するためのことですね。
確かに「その3」は時間の効率化にはなりますね。
私もゲームはやりますので、よくgoogleさんに問い合わせはしております。
ただ、今の時代、このタイパ重視の考え方は良さそうでもありますが、
私はこの「タイパ」という言葉を聞いてからいくつかの問題点がやはりあると思います。
タイパの問題点
「時は金なり」ということわざがあるように、時間というのはお金のように大切ですよね。
このことわざは、時間 = お金を同列に例えておりますが、
お金がたくさんある方は「時間」がなによりも大切にしていると思いますよね。
要するに
時間は大切なんです。
ですので、無駄に時間がかかるものは効率化をして時間を短縮し、
ほかの大事なことに時間を使うというのが私なりの「タイパ」の考え方ですが、
世の中の「タイパ」の考え方は何か違うような気がします。
物事なんでも無駄を省いて効率化するのがタイパの考え方に思えます
確かに現代はいろいろなものを効率化しやすい世の中ですよね。
ですがその「タイパ」は果たして本当に効率が良いのか考えようと思います。
①オンライン講義の早送り
早送りは授業時間が短くなり効率的に思えますが、
早送りした場合と通常の時間で聞いた場合の「理解度」などは本当に同じなのかと思います。
同じ場合は授業時間が短くなる分「タイパ」が良いとなりますが、
授業を早送りした場合に「理解度」が下がる場合は「タイパ」が良いとはならないと思います。
この件に関して研究した人がいるかわかりませんが、
今の時点ではたして「タイパ」が良いのか疑問です。
②ドラマや映画の早送り
結果だけを知りたい場合は「タイパ」が良いでしょうけど、ドラマや映画は「娯楽」ですよね?
娯楽なのに標準の速度で楽しまずに結果だけを求めるのは「タイパ」が良いと言えるのでしょうか?
周りの話題についていくためだけに結果を求めるのであれば「タイパ」が良いんでしょうけどね。
ドラマや映画はやはり「雰囲気」を楽しみたいですね。
③ゲームの攻略方法などを調べてから実際にプレイする
これは私がよくやります。ゲームは娯楽なので「無駄」を楽しむものですが、
やはり他人に負けたくないからか、先に調べて効率よく進めようとします。
イベントなどがあった場合はなおさらです。無駄を楽しむのがゲームなのに、
その無駄を省いて効率化してやるのは「タイパ」が良いのか?
なんのためにゲームやっているかわかりませんね・・・。
ゲームしない方が「タイパ」がいいですよね。
まとめ
「タイパ」の例をあげていろいろ書きましたが、
現在いろいろ言われているタイパは、結局はただの「時間短縮」としか思えないですよね。
トータルで考えると効率が悪かったりし、本当の意味での「タイパ」では無いような気がします。
このような考え方が広まると、将来的にちょっと怖い考えの人ばかりになりそうですね。
「効率化!!」「無駄は全て悪!!」など。
ほとんどの方はなんでもかんでも効率化ではなく、できるだけ無駄な時間は使わないようにし、
大事なことには時間をかけるという人がほとんどだと思いますがね。これが「タイパ」ですよね。